流行りの言葉・商品で、商標権は取れる?

タピオカティー

【スタッフ視点の知財ブログ(1)】

特許、商標の専門家、弁理士須藤です。

空前のタピオカブームですね。

事務所の周辺にもこの半年以内に続々とタピオカ専門店がオープンしてます。
ファーストフード店やコンビニまでこぞってタピオカ、
代々木駅周辺ですれ違う若者の手にはタピオカ。
タピオカを家で茹でて作ろうと買いにいくと売り切れ。
SNS上ではタピオカを飲む活動=タピ活なる言葉が溢れています。

そこで、今回は、
流行りの言葉・商品に関連したビジネスを行う方に対して、
どのような知財的な支援や助言ができるか
を探るべく、
今回はスタッフNさんに、流行りのタピオカについて実態(単なる体験記かも??)を
調査をしてもらいました。

調査内容:タピオカブーム by スタッフN

スタッフNさん今までいろんなお店でタピりましたが、私(スタッフN)の中で断トツ1位は「幸福堂」。
本場台湾でも現地の方々が唯一行列していた台湾1番人気店
ここのタピオカは店先で黒糖で炙った他では味わえない出来たてモチモチのタピオカが堪能できます。

幸福堂のタピオカ幸福堂の店舗

昨年台湾で幸福堂のタピオカに感動してから
日本上陸をずーっとずーっと待ち望んでいました。
そして、ついに今月20日に原宿にオープン‼️
早速昼休みに行ってきました。

が、、夏休み、、の原宿竹下通り。。
読みが甘かった。。
到着した時に既に前には20人程の行列・・。
まだオープンしたてで認知度も高くないからとたかをくくっていました。
ガーン・・・断念。。
当初は5月オープン予定だったので、6月にもフライング来店したため、
2回のトライで2回ともタピオカにはありつけず。
夏休み後にまたリベンジ来店果たします!!
(タピオカに700円、、お高い。。台湾では同じものが200円くらいだった記憶が。。
but..幸福堂のタピオカならお高くてもタピる価値ありです!)

スタッフNと弁理士須藤とのやり取り

 

スタッフNさんスタッフN:くやしー。
台湾では有名だったけど、日本の一号店に2回も足を運んでゲットできないなんて!

須藤弁理士須藤:出店の一号店で話題を取ろうとするのは、繁盛店を作るのに常套手段だよね。
やはり、原宿竹下通りに一号店だから、出店前にも結構宣伝していたのだろうね。
・・・
まあ、楽しみが増幅してよかったのではないの?

スタッフNさんスタッフN:うーん、でも悔しいですね。
あの幸福堂のタピオカを考えたら、他のタピオカをタピりたくない・・・・
ちなみに、タピ活とかタピるとかは、タピオカを提供するサービスに対して商標出願して権利を取れる可能性はあるのですか?

須藤弁理士須藤:そうだね、その可能性を左右する要件は、大きく分けて以下の2つだね。

 

  1. 商標権として、出願されていないこと、
  2. その名称がその商品・サービスに慣用的に使用されておらず、一般化していないこと、

この点からすると、1については現時点で権利化されていないので、商標を取れる可能性があるよ。
しかし、タピオカ入りミルクティを飲むとかの意味で、タピ活とかタピるとか、ネットで検索して複数がヒットする状態だね。
このため、2の要件を満たせず、権利化できないと思うよ。

スタッフNさんスタッフN:タピオカのお勧めは、なんといっても、幸福堂!
で、幸福堂は日本で商標とることができるのですよね?
でないと、不公平ですよね。

須藤弁理士須藤:ちょっと調べてみるよ。
・・・
うーん、現時点で、「コウフクドウ」と読める商標:商品としてアイスクリームが権利(権利A)として存在するね。
つまり、「幸福堂」という商標と、商品であるタピオカ入りミルクティが、その権利Aと類似していると判断できると思う。
だから、文言的には、幸福堂が「幸福堂」でタピオカ入りミルクティで権利化するのは難しいかもしれないね。

ただ、幸福堂は、タピオカ入りミルクティで有名と思えるので、権利Aの権利者も「幸福堂」でタピオカ入りミルクティについて権利化するのは難しいと思うね。

そして、日本でも、幸福堂がタピオカ入りミルクティについて有名であるようなので、権利Aの権利者と出所が混同するおそれがないといえる。
このため、幸福堂には、権利化できる可能性があると思うよ。

いずれにしても、幸福堂は日本国内で事業を大きくやろうと思っていると推測できる。
このため、ブランド確立のために、商標権取得の可能性がある限り、いくつかパターンで出願をしておくことが大切だと思うよ。

なお、流行りの商品は、直ぐにすたれるので、何が何でも商標権を取るべきとはいわない。
けど、タピオカは過去にも日本では流行ったし、タピオカは日本の食文化に定着しているよね。
だから、これを機会に、幸福堂には是非ちゃんとした商標権を取得しておいてほしいですね。

スタッフNさんスタッフN:なるほど・・・。
理屈は難しくてよくわからないけど、
もともと使用している人の商標が守られることは、とてもよいですね。

・・・安心しました。

須藤弁理士須藤:そうだね。
自分で使用しているものが勝手に使用されるのは世界どこの国でも同じようにいやだろうから、このような考えは公平といえるよね。

でも安心したってほどではないのでは??

スタッフNさんスタッフN:だって、やっと苦労して幸福堂のタピオカを買ったと思ったら、
実は偽物だった!なんていやですよ!

だって、もう2回もお預けをくらったのですから!
それなりに値段もするし、
本物だからあの値段を払う価値があるんですよ!

須藤弁理士須藤:はいはい。
じゃ今度は、夏休み後、開店前から並んでしっかりタピってきて下さいね。

 

まとめ

  • 商標出願していなくても、その商品に慣用的に使用されたり、一般的に使用されている語句は商標権を取ることが困難
  • 原則、先の商標権と類似していると、権利化は困難。
    ただし、有名で、出所が混同しないならば商標権を取得できる可能性がある。
  • 特に、流行りの商品でも長く国内で定着しそうな商品で、国内で大きく事業を展開できる可能性が大きいほど、ブランド確立のために、積極的に商標権取得にチャレンジすべし

もし、わからない部分や疑問点などありましたら、お気軽にぜひコメントまたはお問い合わせくださいね。

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コメント

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    • mtfs19
    • 2019年 7月 31日
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